「屍者の帝国」エンタメな映画(ネタバレあり)

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屍者の帝国を観てきましたのでその感想を前半ネタバレはせずに書いていきます。
先日は、屍者の帝国の来場特典でありしおりの朗読音声再生方法(屍者の帝国特典しおりの再生方法)について書きましたが、今回は屍者の帝国の感想です!

後半よりネタバレありで書いていきますので見ていない方はお気をつけください。

しおり1

屍者の帝国は先日ブログで書いたように原作とは大きく違っています。

例えば、原作では21グラムの魂は脳内の電流のパターンと書いていますが、映画版ではそのことには触れず魂を求めています。

原作小説がSF寄りだとすると映画版はエンターテイメントに寄ったものとなっています。

 

では、原作の味がなくなったというとそうではなく原作を読んでいる自分としては原作のテキストでしかわからなかった部分がアニメーションで見ることができて満足でした。話は大きく違いましたが、原作の理解が深まりますし、原作未読の人は映画を見てから原作に挑戦するのも良いと思います。

 

パンフレットを読むと屍者の帝国を作る苦労が垣間見えました。映画製作が決まり始めに原作をそのまま製作した場合にどの程度の時間がかかるか作ってみたところ、4時間ほどになったそうです。文庫本が500ページ以上で内容も複雑な屍者の帝国をそのままするのは無理ということで大きく変更を加える方向になったようです。

 

そうする中で、伊藤計劃の書いた冒頭がバッサリカットされていたりしますし、様々な部分がかなり変更が加えられています。また、キャラクターではフライデーの活躍が増えています。

屍者の帝国の様々な背景部分で説明されていない部分があるのですが、原作を読んでいる人は色々気付けて楽しめると思います。

逆に、映画だけ観られる方はわからない部分が多いですが楽しめるものとなっていると思います。

上映期間は10月下旬までの場所が多いようですので興味のある方はお早めに!

 

 

ここからネタバレです。

 

流れや場所は大筋一緒なのですが、そこで起きることやキャラクターの関係性が大きく違っていてその違い楽しめるかがこの映画を好きになれるかどうかの違いかと思います。

ザ・ワンとMの二人(原作だとザ・ワンとヴァン・ヘルシング)は原作のようなお互いの学説の対立が見えずにお互いの目的を遂げようとするのは原作ファンとしてはちょっと残念ですが、それを入れようとすると映画の21グラムの魂という主題が飛んで行ってしまうので仕様がないと思います。

 

原作を読んでいないと、ハダリーがなんで屍者を操れるのか、どうやって操っているのかや最後になんで黒い結晶が体を覆ったのかなどがわからないですが、そこは原作既読組だからこそわかる部分と思い楽しませてもらいました。

 

一番気に入っているシーンのは最後のフライデーの独白です。原作でも好きな箇所ですが。

エンディングで流れるフライデーの独白は原作だと円城塔から伊藤計劃への感謝の言葉であるし、映画だと映画製作者から伊藤計劃への感謝の言葉になり涙が流れました。

やはり、声優さんの声って破壊力ありますね。

 

伊藤計劃が冒頭20ページだけ書いた物語が円城塔によって完結し、それを元に別の物語が生まれる。

はじめは、屍者の帝国の原作をそのまま映像化してほしいとも思っていましたが、これはこれでありなのかなと思います。

 

余談ですが、帰りのエレベーター内で屍者の帝国を観たお姉さま方が「ハダリーの胸はお父さんの趣味に違いない」「お父さんは変態だ」「我々の業界では巨乳は作れる」と話していて思わず笑いそうになりました。

 

Project Itoh3部作の2作目ハーモニーも観てきました!こちも感想をブログにあげていますので興味のある方は是非!

映画ハーモニー 原作とは違う告白(ネタバレあり)

 

また、原画展も行ってきました!

Project Itoh原画展行ってきました

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