橘玲「残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法」は進化心理学の入門書?

自分が好きなブロガーさんがお勧め書籍紹介(http://www.wakatta-blog.com/book1.html)の一覧の中からあって図書館から借りれた本橘玲さんの「残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法」をご紹介

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自己啓発というより進化心理学入門書だと思います!

タイトルがかなり過激な自己啓発本と言えますが中を読んでみると自己啓発本的な要素ももちろんありますが、進化心理学の入門書のようにもなっていて伊藤計劃好きな自分としては楽しめました。

また、進化心理学を説明するために様々な書籍から引用をされているのでその引用元を参照するのも楽しそうな本になっています。

 

まず、この本は序章「やってもできない人のための成功哲学」から1章と通して人間の知能がどの程度遺伝するのかということについてスティーブン・ピンカー「人間の本性を考える」や安藤寿康「心はどのように遺伝するか」を元に知能と遺伝の関係性について解説をして基本的に知能と遺伝には相関関係があるという立場を表明します。また、知能が遺伝しするものであっても比較優位の法則からたとえ能力的に劣っていたとしても幸せになれる可能性について言及します。

 

その後は、人の知能や心について様々な事例をもとに人間の心が進化の途上で出来上がったパッチワークのようなものであるかということや人間社会というものがどのようなに構成されてきたのかという説明をします。

その上で今後のインターネット社会においてどのようなことが起こるのかを予想し、それに対してできることを解説しています。

インターネット社会に対してできることがこの本の題名にある「生き延びるたったひとつの方法」になります。

簡潔にいってしまうと

「インターネット社会においてはフリーミアムの原則が働き様々なものが無料になるので、それらをうまく活用して自分の好きなことを仕事にしましょう!」

ということになるかと思います。

個人的には、人間の心や社会について様々な文献を引用してわかりやすく解説をした良書だと思います。

進化心理学や社会学について興味のある方にはお勧めです!

 

個人的には最後に参考文献一覧が欲しかった・・・

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